Make組ブログ

Python、Webアプリや製品・サービス開発についてhirokikyが書きます。

Pythonにおける「許されざる悪事」を避けるために

Pythonにおける「許されざる悪事」を避けるために

許されざる悪事というものが存在する

モジュールを import するだけでグローバルな値が設定されるというもの。

「import の順番に依存した処理ほど不愉快なものはない。こういった依存性を持つ処理は非常に脆弱で、ちょっとしたことですぐエラーとなってしまい、メンテナンスしにくいコードになってしまうものなのである。」

ぁっぉ

やってみよう

importに依存しない処理を書いてみましょう:

# In mymodule.py

hoge = None

def setup_hoge():
    global hoge
    hoge = 'hoge'

としてアプリケーションの設定をする処理のうちにsetup_hogeを呼び出してやります。 (まぁ paste.app_factory に指定する main 関数とかそんなとこで呼ぶ)

だめだった

でもここで、別のモジュール内でhogeが直接読まれてるとちょっと問題がありました。 直接っていうのはこういうこと:

from mymodule import hoge  # Forever None

このモジュールがひょんなことで読み込まれていると、このモジュール内でのhogeは setup_hogeが呼ばれてもNoneのままです。

setup_hogeが書き換えるのはあくまでmymodule内のhogeなので、別モジュールに読んでいると そっちまでは反映されないんですね。当たり前っちゃそうか。

解決

というわけで間接的に使います:

import module

module.hoge

もしくは取得用の関数を用意する:

# In mymodule.py

hoge = None

def get_hoge():
    return hoge

def setup_hoge():
    ...

これでうまくいきそうです

すぺしゃるさんくす

nakanurayさんとpodhmoさんが教えてくれました

podhmoさんが書いてくれたgistがわかりやすい

ありがとうございます

追記

zope.proxy というのを使うと もっと綺麗/安全に書けるようです

すごい。これならhogeをうっかり直接使っても問題ないですね。 aodagさんが教えてくれました。あzさzs