Make組ブログ

Python、Webアプリや製品・サービス開発についてhirokikyが書きます。

1週間、鼓膜が破れてました

ちょっと近況報告というか、どうでもいい話をします。 この1週間、右耳の鼓膜が破れていました。

先週の土曜日に激しい雷雨があったのを覚えているでしょうか? そのとき鼻の調子が良くなかったのもあり、低気圧のせいか中耳炎になってしまいました。 日曜日の朝から調子が悪かったのですが、日曜日は病院が開いてないのもあり様子見をしていました。 頭痛薬を飲むなどしてやり過ごしていたのですが、夜中に鼓膜が破れました。破れるときって「ギューーッミチミチッ」って壮絶な音が聞こえるんですね。

興味深い発見としては、片耳が聞こえにくいだけで「声の聞き分け」がすごく難しくなることでした。 片耳が聞こえにくいなら音量が減るだけかと思いきや、複数人が話したときに何も聞き取れなくなりました。 たとえばテレビをつけながら子どもが何か言っているときに、妻に話しかけられた場合などがあります。 音としては聞こえるのですが、すべての音が混ざってしまって何も聞こえなくなります。 これからは難聴の人により気遣いができそうです。

その週の火曜日がShodo正式リリースの日でしたので、夜中から起きてリリース作業する必要があり少し大変でした。 耳が痛い中、2時から昼くらいまでずっと起きていたのでキツかったですが、やりきれて良かったです。

今はもう治っていますので、元気にやっています。 利根川とEカードをやっても、耳を切らずとも平静を装えそうです(鼓膜くらいどうにでもなるという強い気持ちを手に入れたので)。

執筆:Kiyohara Hiroki (@hirokiky)Shodoで執筆されました

マンションの他の回線工事でネットが急に死んだので回線を復旧した話

7月6日の朝9時30分、いつものように仕事をしていると、急にネットが繋がらなくなりました。在宅ワークなのでこれは困ります。もろもろ家の中で調べると、どうやらWAN側が問題と分かりました。ONUのLINEランプも消えているので、これはもう物理的にアウトっぽい。再起動、初期化などを試すも復旧せずでした。

僕はマンションに住んでいるのですが、そこにNURO光の個人契約の回線を引いています。 この回線が、どうにも繋がらない。

外に出ると、そこにはヘルメットをかぶった人が

NURO光の障害情報を見るも、何も問題なし。 一応、チャットでNURO光に問い合わせるも「機器の再起動、初期化してください」という返答で、電話問い合わせに流されます。もちろん電話は繋がらないので困ってしまいます。

ふとぼんやり考えていると、外が少し騒がしい。 まさかと思って外に出てみるとヘルメットを被った人が。

あ。

「すいませんが、もしかして」と声をかけてみると、通信事業者系の光回線の宅内工事をしているということでした。 おや、なるほど。

その委託業者のお兄さんにお願いして「いや、まさかとは思うんですが」と言いつつ、マンションのMDF(配線板)を一緒に見るようお願いしました。でもパネル内を見てみても、配線に問題はなさそうで、その委託業者のお兄さんも「まだ開けて見ただけで何もしていない」とのことでした。とはいえ物理的に回線が繋がらないとゴネると、お兄さんも「なるほど。でもNTTさん側で何かあるとは思えないんですけど」とのことです。まぁ僕もそう思いたいです。

でもここでNURO光に問い合わせて、正規ルートで仕事を待つと3日はかかってもおかしくないです。それは時間がかかりすぎるので避けたい。

業者さんの役割と回線の範囲

若干説明しますと、インターネット回線の開通にはいくつかの業者が絡んでいます。 電線からマンションなどに線を引くのがNTT、マンションから家の中に接続するのがサービス提供をしているソフトバンクなどです。もちろん、それぞれ本社ではない委託業者の方が仕事をしています。僕の家はNURO光So-netのサービス)なのですが、後ろにはNTTさんの光回線が使われています。

今回はNTTさんからマンションへの新規配線と、マンションの配線板から(他の)家へ配線する工事のようでした。 自宅とNURO光、配線板が問題ではない以上、NTTの電柱からマンションの配線板まで来ている範囲が怪しいと考えられます。

NTTの回線工事業者さんに連絡

NTTの光回線工事は委託業者さんの仕事のようなので、そちらに連絡しようとしていたところ、宅内工事のお兄さんもその業者さんに問い合わせてくれていたようです(すごい親切)。 その業者さんは先に工事を済ませて帰ってしまったので、戻ってきて確認してもらうようお願いしました。

回線業者さんも最初は「新規開通で既存回線に影響でるとかはあまりないと思いますが」というお答えでしたが、その後すぐ来てくれました。回線業者さんからNURO光に問い合わせるも「うちは問題ない」と突っぱねられてしまったようです。さらにガラの悪い一般人(僕)が謎の確信を持って専門用語を振り回してきますし、ちょっとかわいそう。

でも、頼みの綱はあなたしかいないのです。

復旧と原因

お昼あけにNTT回線の委託業者さんがきて、また高所作業車を出して回線の確認と、MDFへの接続を見てくれました。 やっぱり回線に問題あったようで、無事に普及しました。やったー。

業者さんによりますと、MDFの裏に持ってきていた既設のケーブルがすでに芯線が見えているような悪い状態であり、新規の開設時に影響してしまったとのことでした(えぇ)。気づきにくい範囲で、今回の工事で起こってしまったということです。なので、ケーブルを直していただいて原状復帰としていただきました。僕がNURO光で開設したのは1年くらい前なので経年劣化ではないと思うと、どこかで、何かが起こっていたようです。どちらにせよNTTさん管轄の範囲と思うので、問い合わせして間違いはなかったはずです。作業内容的にも、NURO光から依頼してもらっても同じことだったはず(たぶん)。

ふと、何で僕が復旧の仕事しているのかと不思議になりましたが、最終的には良かったです。 皆さんとても親切な方でしたので、きちんと問題を説明してお願いすれば協力してくださいました。 本当にありがとうございました。

大人になって気づくのですが、相手にとっても意味のあることを適切な形でお願いすると、人は結構助けてくれるということです。僕もお願いされたときは積極的に手伝いたいですね。

ありがとうございました!

執筆:Kiyohara Hiroki (@hirokiky)この記事はShodoで執筆されました

あなたは「今日が自分の人生最後の日だとしたら」を誤解している。ジョブズの言いたいことは何だったのか

"If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?"

あなたは「今日が自分の人生最後の日だとしたら」という名言を誤解しています。とても引用されることも多く、反論されることも多いこの言葉ですが、今日はこれについて解説します。

この記事の中で展開する話は、他人の特定の記事や言葉、ツイートを直接指し示しません。その考えは十分に尊重しますので、ご自由にしてください。反論を展開することもありますが、それは私自身の考えであり、1つの解釈なので自由にやっていきましょう。

話としてはまず、この言葉を「人生最後の日と思って全力疾走する」のように勘違いしている人が多いですが、それは大きな間違いという話をします。もとは「今日が自分の人生最後の日だったとしたら、今日やるべきだったことは本当にやりたいことだったろうか?」という問いかけで、これについて背景などを交えて深堀りします。まして「今日の仕事を死ぬ気でやろう」のように解釈する人も多いので、ここでちゃんと話しておきます。

前提として元の言葉は、スティーブジョブズがスタンフォードで行ったスピーチから引用されて有名になりました。 解説している私は、このスピーチの原文、ウォルターアイザックソンのスティーブジョブズ1スティーブジョブズ2スティーブジョブズ知られざる男の正体スティーブジョブズ1995という本やインタビューを元にして話しています。

「今日が自分の人生最後の日だとしたら」の解説

いきなり件のスピーチにはない話ですが、ジョブズの例をあげて説明します。

ジョブズはとある講演をしたのですが、そのとき横の席にいた女性を口説いて「土曜日にデートしよう」と約束をしていました。その夜に仕事の営業担当とのディナーをする予定があったのですが、車で向かってる途中にジョブズは「今日を人生最後の日と思って、何が大事なんだろうか?」と考え直すわけです。そこではたと大切なことに気がつき、車をUターンしてその女性のもとに向かったそうです(仕事のディナーを無視して!)。そして「さっきの話、今晩にしませんか?」と伝えてデートに行ったわけですね(この女性というのが後に妻となるローリーンさんです)。

この話を聞いた後だと、もとの言葉の印象がだいぶ変わると思います。

今日を全力で生きよう!という話であれば、ちゃんと営業担当とのディナーに行って社員を鼓舞すべきかもしれません。逆にただ「人生、何をすべきか考えろ」という投げかけだけであれば、その場で「何が正しいのだろう?」と考えるだけになってしまいますね。

ジョブズが伝えたいのは「シンプルになる」ということです。そのために「人生最後の日だとしたら」というツールを使うということです。人生をシンプルに考えて、デートを優先するということですね。

ではよくある反論への解説をしつつ、もう少し掘り下げていきましょう。

「人生はマラソンだ」という反論への反論

「人生最後の日と思って生きる」という言葉への反論として、「いや人生はマラソンだ。短距離走では生きられない」と言う人が非常に多いです。「常に全速力で生きるのは選ばれた人しかできない、マラソンこそ我々弱者の戦略」のように、妙な卑下をする人もいます。

違うんです。

ジョブズが伝えたいことは根本的に「あなたは今なぜ走っているんですか?」ということです。もっと言うと、 ジョブズは「あなたは "他人に走らされてるだけ" なのではないですか?」と伝えたい ということです。 なので、マラソン短距離走なんて話はどうでも良いんです。そんなペース配分の話はしていませんし、道を決めてる時点で間違いです。

スピーチでも「数日に渡って『今日が最後の日として満足に生きられたか?』にノーと答えたなら、僕は何かを変えないといけない」と話しています。もっと頑張らなきゃいけないとは言ってないんです。選択の話です。これは自分の人生を、今日の一日にどれだけ生きられたか、素っ裸になって生きられたかという問いです。スピーチ中では(死を意識することで)"You are already naked" に気づけると話されています。

他人のドグマにとらわれるな、という話

スタンフォードのスピーチでも「他人のドグマにとらわれるな」という話が展開されていきます。死は人類最大の発明であり、死を意識することで失敗への恐怖や恥、しがらみとしてあった思考が吹き飛んでシンプルになれる。だから他人のドグマにとらわれず、何でも良いからあなたの何かを(ガッツ、直感、信念など何でも良いので)信じて進みなさい、とジョブズは説くわけですね。

なので、大人のルールや約束事さえ「今日が人生の最後であれば(自分はいつか死ぬ)」という物差しで測り、会社でのディナーさえ無視してしまうんです。これは「何をすべきかを毎日考えなさい」というような説教臭いものではありませんし、まして「考えるより行動しなさい」のような浅はかな主張でもありません。

あなたはもう死ぬんだから、あなた自身の"何か"に従っていきなさい(従わない理由なんてないんですよ!)という話なんです。なので、言ってしまえば宗教・思想です。この言葉をヘタに引用する記事やコンサルこそ現代の「ドグマ」であり、無視すべき対象にこそ感じます。

非常に面白いのが、ジョブズのこのスピーチは「今を生きる」という禅的な思想と、ハングリーであれ愚鈍であれというヒッピーな価値観、ボブディランの「古いものが新しいものへと変わっていく」(The times they are a-changing')という世界への俯瞰を合わせたようなジョブズの考え方が全体を通して常時展開されているということですね(オタク特有の早口)。

まとめ

長い話を読んでくれて、ありがとうございます。 「今日を人生最後の日と思って生きる」という言葉の解説をしてみました。 たった一言ですが、奥にはこういったジョブズの思想があると感じていただけると嬉しいです。

ティージョブズのスピーチは言葉の端々をよく引用されますが、大切なのは全体として一貫している思想を読むことだと思います。ジョブズ自身の禅的な思想や死に対する姿勢、ディランから引用したような言葉や彼自身の人生経験、それらを含めたとても良いスピーチなので、それ故に切り取られて誤解があることを寂しく思います。

とは言っても、ジョブズ自身は自分を脚色する傾向がありますので、このスピーチや私が参考にした本やインタビューすら嘘かもしれません。

答えは分かりません。本当のスティージョブズにはもう会えないんです。 僕たちはその末法を生きるしかないのですから。

執筆:清原 弘貴 (@hirokiky)この記事はShodoで執筆されました

引用・参考元

スピーチは本当に英語のままがお勧めです。

www.youtube.com

この辺買っておくと良いです。

なぜ声に出して応援できないのかを考える

今日はポエムです。

応援したい気持ちがあっても、声を出して応援する人はとても少ないです。 SNSに書いてくれるのも素晴らしいと思うけど、直接相手に届けようという人はさらに少ない。

なぜなんでしょう。

前提として、そもそも怒りという感情のほうが表に出やすいので批判しやすいというのはあります。 批判するときのほうが困っているので動きやすいというのも、人間的にあります。 でも他に 「応援することへのリスク」のような感情 があったので考えさせてください。

声に出して応援する勇気を持てないのは、何かしらのリスクを回避する気持ちから来ている気がします。 たとえばこんな感じでしょうか。

  • 応援していた人が何か失態を犯してしまった。自分も「間違っていた人間」の烙印が押されてしまう
  • 応援している人に直接気持ちを届けたいが、何だか面倒な人間のようになっているか心配
  • 応援しているものがあるが、つけこまれて信者化させられないか、信者になっててキモいと周りから思われないか

応援することは自分の素の感情をいったん外に出す必要があって、いざというときに自分を守れない(弱みをすでに見せてしまっているという)感情があるのかもしれません。否定する側というのは、自分が少し間違えていたとしても「分かりにくかった相手が悪い」と立場を変えずに自己正当化できます(便利!)。

別に応援してた人が間違ったことをしても悪くはないんです。「こう改善してほしいです」と建設的な批判を展開すれば良いんですから。でもそれは 「手のひら返し」になったような気持ちで難しいんでしょうね。本当は、それができる人こそが応援できる人なんですが、立場が変わるような感覚はとても勇気のいることなんだと思います。

僕たちはもっと手のひら返しをしても良いのかもしれません。応援する気持ちは持ちつつ、僕自身の判断で相手に対して「これは本当にすごい」「ここは良くないと思う」と、もう少し手首をクルクルしても良いのかもしれません。

実際に、応援する、声を届けるというのはものすごくリスキーなことなんでしょう。 とくにこのSNS時代では自分の間違いや勘違い、ある種社会的立場の揺らぎというものがリスクとなります(今の時代、大なり小なりみんな持っているものだと思います)。 「あなたが応援してた人、横領してたってね」、「オンラインサロン初めてやばいことになってるじゃん。炎上してるよ」と後から言われたらなんともバツが悪い気持ちになります。まるで自分の家族が恥をかいてしまったような気持ちでしょうか。

その分、声を大にして応援してくれる人というのは、本当にありがたいことです。建設的な批判をしてくれる人も本当にありがたいです。 そして、マイナスの感情のほうが表に出やすいので、積極的に応援の気持ちを表に出していきたいですし、応援を届けてくれたときは僕の中で100倍にして感謝していきたい と思います。

執筆:Kiyohara Hiroki (@hirokiky)この記事はShodoで執筆されました

コロナが終わったとき人の趣向ってどうなるんだろう

今日は雑談というか、思ったことを書いてるだけなので、あんまり真剣に受け取らないでくださいね。


新型コロナウィルス感染拡大の状況が落ち着いたあとは、人はどういった趣向を持つんだろう。 デザインとかファッションとかについて、どういうものが好きになるんだろう。

たとえば平和や自由をイメージすれば裸婦像が作られたりするわけで、そういった開放的な趣向が生まれるんじゃないかと思う。まぁ思い返せば「我慢の我慢の」と言われた2年となるだろうから、個人の消費やデザインの方向性が開放に向かうのは自然だと思う。

デザインやファッションについて

Apple製品が切り開いてるあのクールな指向は依然影響力があるだろうけど、今までほど清貧やミニマルが評価されることはないと思う。 家にずっといることで「持たない代わりに街に依存する」っていう都市的なライフスタイルがかなり危ういと皆んな知ってしまったと僕は考えている。極端なミニマリストやそういう価値観は時代とともに減っていくと思う。 もともとミニマルはバウハウスから来てると言えて、ユニバーサルかつ芸術的で、大量生産できる工業製品をどう作ろうかという主眼から来てる(マルセルブロイヤーとか)。

ただ真逆に走ることはないと思っていて、化石燃料の利用をやめようって考えが強くなっていくので単なる耽美主義が再評価とはなりにくい。

勝手な予想だと、北欧的な価値観が近いものになるんじゃないかなと思う。 もともと家にいることが長い北欧は、家具とか自分にとって心地良い服装、居住空間というのを大切にしている。 そういった「自分にとって心地よく、自然にも配慮された、長く使えるもの」が支持されると思う。 ただ北欧好きとは全く違って、その中にビビットな色使いとかを入れるようになるかもしれない。

繋がりやSNSについて

都心、職場でのつながりが中心の時代から、少し郊外に離れて、その中で職種や価値観ごとにコミューンみたいなつながりが生まれるんじゃないかな。 そういう、「もう都心なんていいや」みたいな動きがある気がする。一瞬めっちゃ都心に関心が集まって、そのあと人が外に移っていきそう。 コロナ終わったねって言いながら、満員電車に乗ろうって人は結構少ないんじゃないかなぁ。

もうリモートがいけると分かったので、ハイブリッドが当たり前になるのは間違いないと思う。 少し離れた埼玉南部、船橋、大船あたり。離れても便の良い長野、千葉あたりは行きやすい。そのあたりに人が離れていくのはもう間違いない。地元に帰るという人がいても自然だ。

僕としてはこういう地域込みの繋がりを支援するSNSというか、イベント開催サービスみたいなのが受けると思っている。というかかなり必要だと思う。やっぱり田舎的なベッタリした繋がりは僕も苦手だけど、それでも勉強会的な緩い繋がりは好きなんだよね。 それが都市くらいの規模で生まれて、ゆるくクローズドに繋がれると良いんじゃないかな。仲の良い人たちはより身近なところで、より頻繁に会いやすいようにもしてあげたい。 そういう地域×趣味・指向・思想のSNS。サークルというか、コミューンみたいなのがあって、各々安心できる空間で交流するんだと思う。

単発で想定しているイベントサイトとかは今後厳しくなると思うし、クローズドな繋がりを提供できていないとこも距離を置かれると思う。僕を含めた若い人は町内会とか地元愛を嫌がると思うけど、それらの良さだけをうまく抽出して今風に受け入れ易くしたSNSが台頭してくると思う(同時に回覧板も、もう無くなっても良いようにしたい)。

僕は郊外派(都心まで1時間くらいが好き系)の人間だから、そういう願望もちょっと入ってるけどね。まぁ、環境にとっても居住環境のコスパ的にも正しいとは思う。東京一極集中は、やっぱりちょっと行き過ぎというか、今思えばもう満員電車や首都高はやだもんね。東京が好きな人も、むしろ今後住みやすくなると思う。

そういうときに、何か面白いものを作れたら嬉しいな。

執筆:Kiyohara Hiroki (@hirokiky)この記事はShodoで執筆されました

PythonでWebアプリ開発をはじめるなら!Web+DB Pressに「UXの高いチュートリアル」を目指してDjangoの特集を寄稿しました

WEB+DB PRESS Vol. 122に「新バージョン登場! PythonによるWeb開発の基本 - はじめてのDjango」という記事を寄稿しました。

WEB+DB PRESS Vol. 122に「新バージョン登場! PythonによるWeb開発の基本 - はじめてのDjango」という記事を寄稿しました

PythonでWebアプリケーションの開発を初めたい人に向けて「初めてがこれで良かった」と思えるように内容をまとめました。 4月24日(土曜日)に発売されます!予約はもう開始していますし、お店によっては先行販売されているそうです。こちらから購入いただけます:

gihyo.jp

本特集に誤りがありました。正誤表はこちらをご確認ください

サポートページ:WEB+DB PRESS Vol.122:|gihyo.jp … 技術評論社

どんな人に読んでほしいか

4月の特集というのもあって、これから社会人になる人は特に読んでほしいです。 前提としてPythonUbuntuLinux)の基本だけ知っている必要がありますが、なるべく幅広い人に読んでもらえるよう書いています。

  • 学校でLinux環境は触ったことがあってPythonも少し知っている。仕事に活かすためPythonでのWebアプリ開発を知っていきたい
  • 普段はデータ分析や機械学習Pythonを使っているので、自分の技術を活かしたWebアプリを作ってみたい
  • 新入社員の人にDjangoについて軽く知っておいてほしいので、コンパクトにまとまっていて成果を感じられる教材が要る

たとえば「学校でC言語Javaをちょっとやって、ターミナルは何となく動かせる」という人であれば、Pythonを少し学んでもらった後すぐに本特集を始められます。

何が学べるのか

ブログを作れます

カッコいいブログを作れます

ちゃんとCSSを使ってデザインを適用した、カッコいいブログを作れます。

ブログの作り方を通して、Webについてや、WebフレームワークDjangoの役割、HTMLやCSSについて学べます。執筆にあたって「役割の違いと線引き」をかなり注意して書きましたので、どこからどこまでがDjangoなのか?ブラウザーが何をしているのか?といった混乱の少ないチュートリアルになっていると思います

さらに今後学んでいく人に向けてコミュニティの紹介や、モダンなWebアプリの概要説明などもしています。 またDjango3や3.2の注目したいポイントをまとめていますので、最新情報を知りたい人にもお勧めします。

損はさせない気持ちで書いていますので、ぜひお手にとってくれると嬉しいです。

本特集の目次はこちら

特集2:新バージョン登場! PythonによるWeb開発の基本。はじめてのDjango

  • 第1章:
    • DjangoでのWebアプリケーション開発の始め方
    • WebのしくみとPythonでの開発方法…… 清原 弘貴
  • 第2章:
    • ブログ記事をモデルに保存しよう
    • データベース連携とDjango Adminによる管理サイト実装…… 清原 弘貴
  • 第3章:
    • ブログの画面をビューで作ろう
    • テンプレートを使ったWebアプリケーションの基本UI…… 清原 弘貴
  • 第4章:
    • ブログをCSSでデザインしよう
    • Bootstrapを組み込んでUIを使いやすくする…… 清原 弘貴
  • 第5章:
    • さらに学んでいくために
    • 最新のDjango 3.2について注目の機能を紹介…… 清原 弘貴

特集で工夫した「UXの高いチュートリアル

僕なりの初めての試みとして、UXの高いチュートリアルという目標を掲げました。

チュートリアルや研修、教材というのは、UX(ユーザー体験)があまり良くないように僕は感じています。 もちろん内容の網羅性や正確性のためという言い訳はできますが、初学者向けであれば、学習効率を高めるためにも「体験」は必要な要素だと考えました。

4月ということもあり「読まされる」という人も少なからずいるでしょう。そんな人たちが少しでも研修や勉強会を楽しめれば良いなと思い工夫した点です。

随所に工夫を凝らしてみましたので、そのいくつかを紹介させてください。

自分で作り、育てる体験

まず、読んでくれる人が体験できるように、コードを一つひとつ育てていくように説明しています。

最初に最適解を持ち出さずに、少し愚鈍な方法を試してもらい、そこから徐々にスマートな方法に置き換えていくというステップを踏んでいます。こうすることで「なぜその書き方をすべきか」という最終的な納得に、自分の知識を使って行き着くことができます。

ゲーム「ゼルダの伝説」シリーズでよくある、「最初は倒すのに苦労するんだけど、新しいアイテムを手に入れるとアッサリ倒せて快感」みたいな感覚を作れないかなと思って書きました。

投げかけと間を作る

また説明文の細かな点として、「これが答えです」とすぐに言わず、読者の人が一瞬考えられる「間」を用意してみました。

随所に「どうなるでしょうか」といった投げかけや「確認してみてください」というお願いをしています。こうすることで読んでいる人が試してみたり、一瞬考えられる隙間が生まれるかなと思っています。ぜひ読むだけでなく、考えたり、動かしたりと「体験」していただければと思います。

ただ執筆当初はこの投げかけが多すぎて「うるさっ!」って自分でなっちゃったので、かなり減らしてしまいました。 うまい投げかけの仕方は今後もうちょっとできるようになりたいです。

他にも色々

他にも語調を自分なりに好きになれそうな講師をイメージして書いてみたり、(機能や役割の線引きといった)ややこしい点を何度か繰り返し説明していたりと、色々な工夫を入れ込んでみました。ぜひ読んでみてください(少し実験的な部分もありますので、正直微妙だったという人は僕に教えてください)。

今後、チュートリアルや研修資料という教育の領域でも「UX」というワードが使われるようになれば僕は嬉しいです。 その一歩目として本特集ではUXの高いチュートリアルを目指して執筆しました。

こちらの本で説明されていることや、説明の雰囲気を踏襲しています。

既存のDjangoチュートリアルとの違いと立ち位置

まず分かりやすさという点で、Django本家のチュートリアルよりも親しみやすいと思います。題材がシンプルであったり、複雑なことを避けているので理解しやすいと思います。その分、網羅性は低くなりますが、Pythonを知っている人へのファーストステップとしては本特集のほうが良いと言えます。

Django Girlsチュートリアルも初心者向けとしてはかなり優れていますが、少し簡単で初心者向けすぎる場合もあります。本特集の内容ではターミナルやPythonの説明は知っている前提で進めていますので、より手短にDjangoやWeb(HTML/CSS)を学べます。その分、説明に文量を割いています。

立ち位置としては、DjangoGirlsチュートリアルよりは知っている人向けで、Django本家よりは詳しくない人向けです。 情報系や工学系の学校を出たばかりの4月の新人さんや、4月から新しいことをPythonで初めたい人などにちょうど良い難易度と内容で書いています。

謝辞

この特集を通して、改めてDjangoを教えるということができて嬉しかったです。チュートリアルのUXを考えられたのはとても良い機会になりました。さらに執筆にあたり、Shodoドッグフーディングできたのも良かったです。本の執筆という点でShodoにある課題も発見できましたので、今後改善していきたいと思います(今の段階では、ブログやオウンドメディアの記事、プレスリリースの執筆により向いています)。

shodo.ink

執筆の企画は去年の12月ごろに@atsuoishimotoさんにご紹介いただきました。本当にありがとうございます。 まだ自分の会社を起こしたばかりというのもあって、何か知っていただく機会があるのはとても助かります。

また編集の菊池さんにも本当にお世話になりました。ページ数や企画内容の調整、レビューや出版社さんとのやり取りをしていただきました。Shodoを使いこなして記事へのレビューも詳細にしていただいたのも嬉しかったです。

まとめ

4月24日(土曜日)にWEB+DB PRESS Vol.122がでます!

この特集だけでなく、特集1や、RDBMSを作る特集3もとても面白かったです。ぜひぜひ読んで欲しいです。特集3を執筆されたKOBAさんとは10年前くらいにCombConfというイベントでお会いして以来で、個人的にラララーって感じの共演です。

損はさせない気持ちで書きましたので、ぜひ読んでくれると嬉しいです。

gihyo.jp

Amazonからも予約・購入いただけます。

WEB+DB PRESS Vol.122

WEB+DB PRESS Vol.122

  • 発売日: 2021/04/24
  • メディア: Kindle

執筆:Kiyohara Hiroki (@hirokiky)この記事はShodoで執筆されました

VR(VRChat)でのアバター販売と「VRの私」、そして販売戦略の考察

VRアバター、主にVRChatを想定した個人向けのアバターの販売について考えます。 VRChatのアバター販売は、普通でない面白い傾向がある と僕は思っています。

そのアバター販売のマーケットの面白さと、販売戦略を考えます(なんか、えらそうに言ってすいません)。

BOOTHに売られるたくさんのアバター(1つ数1000円ほどで買える): f:id:hirokiky:20210410143404p:plain

ここでいうアバターは個人の方が購入して、VRChatやVirtualCastといったVR SNSで交流するために使うと考えます (たとえばロポリこんミーシェといったアバターのことです)。

今回はアバター販売でどう売っていこうか?みたいな少し生々しい話をしますが、アバターを作っている人やVRに関わる人が適切にお金をもらって生活できることは大切だと思っています。「好きでやってるから、そういうの嫌だな」という人にはすいません。でも何か参考にはなるかもしれません。

VR(VRChat)でのアバター販売の特殊さ

僕もVRChatが大好きで1年以上プレイしている(VRChat上で酒を飲んでる)のですが、このアバターの販売とVRChatのユーザーさんたちに少し特殊なものを感じたので話をさせてください。僕はモデリングアバター販売もしませんが、一応、事業というか社長をやり始めた人間なので勉強がてらアバター販売について考えています。

特殊さを平たく言うと、あるアバターを愛するほど、もうその人は他のアバターを買わなくなるということです。

それっぽく言うならロイヤルティが高まるほど、LTVが伸びないということです。 現実で言うとグッチの帽子が大好きになったとして、他にグッチを買わずに、同じ帽子に色を塗ったり小物を追加したりしてずっと使い続けるということですね。グッチとしては困ります。

でも、アバターを作りたい人は新しいアバターを作ります。これはアバターを作る人が「アバターを作るのが好き」だからだと思います(たぶん)。アバターを作る人も、アバターを買う人もVRを愛しています。それ故に、不思議なことが起こります。

なぜアバター販売は不思議なマーケットなのか

それには VRの私」があるからです。 このVRパーソナリティとでも言うべきものが、VRChatでは超、超ド級に重要な要因となります(今、勝手に名付けました)。

VR上での僕: 僕が最近使っているクロイちゃん

VRChatを知らない人は想像してください。1ヶ月ぶりにあった友だちが顔や服装、身長も変わっていたらどう思うでしょうか。全くの別人です。「誰?」ってなりますよね。VRChatでアバターを変えると、そういうことが起こります。 たしかにネームプレートは頭上にあるのですが、心理的に姿が違うと結構驚くのは事実です。話しているときの感覚もかなり影響されます(場合によっては相手を好きになるかどうかも変わる)。

なので、多くのVRChatユーザーは基本的にアバターを変えません。普段使うアバターは2、3個くらいでしょう。たまに出すのを含めて5個か6個ほどあれば多い方だと思います。

さらに、特定のコミュニティに居付いた(VRChatにドハマリした)人ほどアバターを変えません。 それはVR上での人格(VRパーソナリティ)が形成されればされるほど、そのアバターに自分が宿ってるからです。 つまり、アバターにお金を使わなくなるということです。

ドハマリVRChatユーザーは改造で個性を出す

ドハマリしたVRChatユーザーも、自分のアバターには個性を出したいものです。 そこでVRChatユーザーはアバター改変やテクスチャー改変、小物の追加に乗り出しますアバターをいじって色を変えたり、買ってきたメガネを足したり、すごい人では体型や服を変えたりします(すごい。すごすぎる)。

なのでVRChatのプレイ時間が長い人ほど、PhotoshopやUnity、Blenderに詳しくなっていく傾向があります。

f:id:hirokiky:20210410143830p:plain
Blenderは難しいが

ただ待ってください。 売る側としては、ファッション好きな人が服を作ったり改造して満足すると困ります。 アバターを買う人でも5個ほどしか買わないのであれば、アバター1つあたり4000円としても1人あたり2万円の売り上げです。なんと、ちょっと良いジャケット1枚くらいの売り上げです。それがプレイ時間1000時間とかいう「VRChatイコール人生」みたいな人でも起こっているわけですね。

アバターにはどういう販売戦略を取るべきなのか

アバターを作る側に話を戻しましょう。どういう販売戦略が考えられるでしょうか?

前提:人気アバターは作れない

まず、「人気クリエイターになる」、「人気になるアバターを作る」という考えはしないようにします。 アバターの良し悪しなどはスキルや芸術の問題なので、ここでは扱いません。戦略を考えましょう。

これは「アバターを売って生計を立てたい」「けど売れるアバターを作れない」という人向けへの戦略です。好きに作って好きに売るんじゃいという人は、好きにやるのが一番だと思います。

お客様への仮説3つ:VRパーソナリティ、意外とズボラ、お金は出す

おさらいすると、VRChatユーザー特徴として重要なのは「アバターを使い続ける」ことでした。 大切になるお客様の感情は「自分らしさ」を常に感じ続けたいということです。これを一番大切に考えましょう。

次に、「意外とみんなズボラ」という仮説を立てます。 これは僕なんかがそうなんですが、正直、UnityやPhotoshopBlenderを毎度使うのはしんどいです。たまに使うのは勉強になって良いですが、現実で言うと着替えの度に裁縫セットを持ち出すような状態なのは良くないと思います(実際の数字は要調査ではあります)。

最後に、「お金は出せる」という仮説も立てます。 VRChatユーザーの人口はまだまだ少ないですが、1人辺りが出すお金は多いと考えます。 フルトラッキングの環境やゲーミングPCに個人で合計30万円ほど出す人がざらにいます。コアユーザーのプレイ時間の長さや、「VRで飲めば飲み会より安い」ことを考えれば、それでも娯楽のコスパは良いです。

さらに愛の大きさを考えれば、意外と市場は小さくないと考えられます。これも要調査ではありますが、ここは「出す人は出す」前提で考えさせてください。

戦略1:正式対応の衣装、小物を大量に作る

VRChat用のアバターなどが売られているBOOTHを見ると、小物や衣装も大量に売られていると分かります。 たとえば有名アバター「ミーシェ」でBOOTH検索すると、第三者によるミーシェ互換の衣装や小物が大量にヒットします。

ミーシェより大きい多いミーシェ市場

アバター改変においても、小物まで自分で作ろうとする人はいないので、個性を出すために小物は大切です。 ですがアバターを作っている人が公式に衣装や小物を作っているのは稀です。

ここではそれを逆手に取って、アバターだけでなく、公式対応!一発導入!な衣装と小物を大量に作りましょう

人気のアバターが人気の理由の1つは、対応している衣装や小物が多いこともあります。 これを自分の売っているアバターに適応して、公式に衣装を作りまくります。ご一緒にポテトはいかがですか!(ホタテではない)

衣装だけで20個、小物で30個、テクスチャーで30個作れれば良いと思います。新しいアバターをいくつもモデリングするくらいなら、超優秀なアバターを1つだけ作って、衣装を10個作ったほうが良いです。 この公式の衣装、小物、テクスチャーの組み合わせで考えれば、数1000の個性を演出できます。

BOOTHを眺めたりVRChatを散策して、売れてそうな衣装や小物の傾向を分析しましょう。 それを公式に作って「ワンクリックで着せ替え可能!」にすればアバターも衣装も売れるでしょう。

さらに服が増えれば、個性に応じた自社ブランドを数個立ち上げてもいいでしょう。これは次のパーソナリティの網羅に繋がります

戦略2:パーソナリティの網羅

上記のポテト戦略に重要になるのは元となるアバターです。

まず、あなたが作るアバター1体には、3体分の労力をかけて作りましょう。 そして、そのアバターを2体か、できれば3体だけ作ります。

その少ないアバターで、パーソナリティを網羅できるようにしましょう。 パーソナリティとはたとえば以下です。

  • 長髪・短髪
  • クール・快活
  • 長身・低身長
  • フェミニン・ボーイッシュ

これは 「レイ・アスカ」戦略です。 エヴァを観た人はレイかアスカを好きになります。大人しい子が好きな人はレイへ、明るい子が好きな人はアスカへ。 短髪が好きな人はレイへ、長髪が好きな人はアスカへ(大人が好きな人はミサトかリツコか、という設計です。すごい!すごすぎる!)。

こんな感じで、少ないアバターの中でも色んな好み・個性が網羅できるようにしましょう。アバター単体では(VRChat基準の)万人にウケることを狙います(適度に個性やニッチがあると良いと思います)。 できれば対極的な2体があると良いです。そしてシェイプキーで見た目を調整できるのが大事 です。 シェイプキーと上記の服装やファッションの好みで、個性を最大限に出せるようにします。

アバターをいくつも作る必要はありません。アバターは販売のきっかけ(フロントエンド商品)と考えます。3000円以下で売るのが良いと思います。

サンプルアバターも、サンプル感を出さずに積極的に配布すべきです。購入したままアバターを使う人を想定しませんので、何も変更できないサンプルをずっと使われても痛手はありません。

戦略3:ロイヤルティカスタマー向け専用対応

同時に、お客様のロイヤルティ(愛)が高まった先にあるものを用意します。

それは受注生産です。 究極のパーソナリティ、究極の愛は「唯一無二であること」です。 この受注アバター絶対に一般へ再販してはいけません

受注生産と言っても、完全受注生産はしません。上記のアバターを元にして依頼された改変をしましょう。 スーツでいうイージーオーダーというもので、基本はありつつも好みに合わせて作っていくという感じです。

だいたい3~8万円ほどにまとまるのが理想です(VR機器の値段くらいなら僕も出せる範囲)。

そして、販売しているアバターでのイベントを定期開催します。 同じアバターを使っている人のファッションや小物、シェイプキーの組み合わせを披露し合います。そうすれば他の服や改変にも興味がでるでしょうし、自前で改良する知見も広まります。 ここに圧倒的にカワイイ受注生産アバターの人をお呼びすれば最高です。

こうして自分の作ったアバターを中心にコミュニティや世界観を作ることで、他のアバターにはないものが生まれます。 今、有名になっているアバターは自然発生的にこういうこと(対応衣装の販売、アバター集会、改造)が起こっているので、それを踏襲する戦略です。

有名アバターを作るというのはかなり難しいと思いますが、この3つの戦略を順にやっていけば割と買ってくれる人はいそうに思えます。 そもそもカワイイ・カッコいいというのは大前提ですが(!)。

まとめ

まずVRChat(VR SNS)におけるアバター販売の特殊さをまとめました

  • VRChatユーザーは、ハマるほど買わなくなる
  • アバターを作る人は、好きゆえにアバターを作る

さらにVRChatユーザーが本当に求めるものを考えてみました

  • VRパーソナリティが何より大事
  • 改変・改造が面倒に感じるときもある
  • お金はわりと出せるし、多少出してもプレイ時間が長いからコスパは良い

そしてその動向から3つの戦略を出しました

  • 衣装・小物・テクスチャーを公式で大量に作って売る(セットのポテト戦略)
  • パーソナリティを網羅できるアバターを少数先鋭で作る(レイアスカ戦略)
  • イベント開催と受注生産の対応(再販は絶対にしない究極の個性)

以上です。

僕はこの「VRパーソナリティ」と、それを基軸にした販売戦略というのはアリだと思います。 ぜひアバターの制作、販売で生計を立てている人は参考にしてください。まずは本当にこう考えるお客様がいるかをたしかめつつ、小さく始めるのが良いと思います。結果を僕に教えてくれると嬉しいです。

僕はVRChatやVR SNSの世界が大好きなので、この世界が産業としてもっと盛り上がれば嬉しいです。 あまりビジネスライクになるのは良くないですが、好きにモデリングする人がもっと増えて、生計をたてられるようにするのは大切だと思います。

それでは皆さん、かんぱい、かんぱい。

執筆:Kiyohara Hiroki (@hirokiky)この記事はShodoで執筆されました