子供の頃、おさるのジョージという絵本を読んでいました。 今日話すのは「ひとまねこざる」というタイトルの本と、それを読んだ幼少期の私の変な言動の話をします。 (ふと思い出したから書きたくなっただけです)。
- 作者: H.A.レイ,光吉夏弥
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/02/16
- メディア: 単行本
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この作中でおさるのジョージは新聞配達を頼まれます。ですが、その途中で新聞を船の形に折って川に流してしまいます。 本には丁寧にも新聞で船を作る方法が書いていて、当時の幼少期の僕はぜひ新聞で船を折ってみたいと思ったんです。
そこで親に船を作りたいので新聞が欲しいと相談しますが、結果的に僕は泣き出してしまいます。
理由は作中に登場した「はやおきしんぶん」という新聞が、現実には存在しないからです。 僕は 「はやおきしんぶん」を使って船を折らないといけない と心底思っていて、「はやおきしんぶんが無いなら船は作れない」と考えて泣いてしまったんです。 そりゃ読売新聞やら日経新聞やらではダメです。はやおきしんぶんでないと、だって作中には「はやおきしんぶん」が登場していますから。
当時の細かい感情まではイマイチ覚えていないですが、ただ「はやおきしんぶん」にこだわっていたのは覚えています。 そのとき親がどうフォローしてくれたかは全く覚えていません(たぶん「こっちの新聞を使えばいいじゃない」と教えてくれたと思います)。 ただ僕は「なんでなんだ」と悲しかったのを覚えています。
今の僕なら「まぁテキトウな新聞で作ろう」と意図を汲んで思えますが、当時はそこまで考えられなかったんでしょうか。 今思えば笑い話ですが、親も苦労したのかなと思ってしまいます。
ぜひ小さいお子さんのいる人はこの本を読ませてみてください。 もし「はやおきしんぶん」でなきゃいけない、とその子が思い込み始めたら、たぶん将来の姿は僕です。