Make組ブログ

Python、Webアプリや製品・サービス開発についてhirokikyが書きます。

「Xで炎上したのだけ知ってる」という回数を減らしたい

「Xで炎上したのだけ知ってる」というとき、SNSで話題やトレンドだけ追いかけているのにその詳細はまったく知らないし興味もない、ということが多い。それを終わりにしたい。

パリオリンピック 2024が終わった。

僕はクライミングやり投げやレスリングなどを楽しく観ていたのだけど、Xを見るといつも炎上している印象すらあった。個人的にその温度差を感じてしまって、ちょっと怖かった。開会式の演出、選手村の冷房や食事、セーヌ川の汚れ具合、誤審など、問題が指摘されては荒れていた記憶がある。もちろんそれらに問題はあるのだろうけど、侃侃諤諤してる人ほど一番本質的な選手が競技してるさまを観ていないのが異様でもあった。

当該の話題を見ても「メニューにタンパク質が少なく、調理時間もかかる」という話が「あのイギリス人がパリオリンピックの料理を酷評」になっていたり、内容がアレンジされて伝わってる感もあった。そこまでちゃんと読んだとして、スポーツ観戦をして選手を応援することにはならないが、少なくとも記事の内容くらいは正しく理解したほうが良いと思う。もちろん「森選手がボルダー課題でスタートすらできなかった」のは僕も悔しい。でも彼女のリードクライミング決勝の素晴らしさを見ていないことのほうが惜しいと思う。メダルではない輝きがあった。

最近こういうことは多い。

僕もある。でも今回それを感じたという話。

少なくとも知らない話題であったり、本来は興味のない問題であれば論客ぶったり怒ったりする必要はない。現実にも端から急に話題に参加して知ったふうな口と結論を言って去っていく人がたまにいるが、あれにはなりたくない。とくにネットニュースとそれを元にしたツイートは質が低い。ネットニュースはまだ良いと思うけど、それを改行たっぷりにして歪曲して伝えるツイートとか、それへの引用RT、リプライなどはひどい。誰も何も分かってないのに、口から先だけで話して喧嘩してる。

なんだか寂しくもあった。子どものころ週刊誌やワイドショーを見てキレてる老人を見てあぁはなりたくないと思っていたが、そうなりつつある。あるある大事典に踊らされる親世代を笑っていた賢いネットの民が、今や同じ姿になっている。それが悲しい。

まず人として不自然だと思うし、論理的なふりして論理的でもないし、何よりダサいと思う。

それを今回とくに感じた。

なので好きなこと以外に食いついて話題にしないし、興味があればそれをきっかけにちゃんと触れることにする。自分のテリトリーを持って、自分がちゃんと興味あることをちゃんと楽しめるようにしたい。引退もしないしMastdonにも行かないけど、自分の中でトレンドを追わないとか気をつけようと思う。ニュースを知りたいなら日経新聞(あなたが信用できるメディア)を読もう。

「Xで炎上してたよね。普段よく知らないけど」と言わないようにしよう。

執筆:@hirokiky
Shodoで執筆されました