こんにちは、イケメン高専生のhirokikyです。
今回は卒業研究がテーマです。高専の卒研の特異さをまとめ、より良い成果を出す方法を考察します。予め記しておきますが、私は卒研を始めて2ヶ月のひよっこです。真剣に議論しようというものではありません。
大学と同じように高専にも卒業研究はあります。しかし研究と呼べるレベルでないことは確かです。今回はそれらを"高専における卒研"と呼び、書いていきます。
研究とは何か
ここで研究の定義を明記しておくと、「世界に無かったものを有るようにすること」です。ともかく世界に一石を投じることを目的とします。
こちらのエントリに詳しく書かれていますのでこれまでにしておきます。
ハッキリ言って、高専で研究はできません。学問をする機関ではないからです。
高専というのは「職業に必要な能力を育成すること」を目的にする機関です、大学のように「高等教育と学術研究」を目的としているわけではありません。就職したいなら高専へ、学問をしたいなら大学へ。
学問と大学の立ち位置についてはこちらのエントリがオススメです。
高専で卒研をする意味は?
では高専における卒研は何を目的としているのでしょうか。やる意味などあるのか、むしろ就活に全力を注ぐべきなのではないかという疑問も湧きます。
憶測ですが学校側が期待するのは
- 卒研を通して論理的な思考を身につける
- 論文の書き方を学ぶ
- "魅力的な問題"の存在に気づく
だと思います。"研究を知る"こととも言えます。
確かに必要なことであり、卒研をする意味はあるようです。
余談として苦言しておきますが、進路が決まっている段階で"研究"というものを初めて知れるってのはどうかと思います。仮に研究に興味をもち大学へ行きたくなったとしても、就職が決まっている以上進路を変えるのは難しいです。
高専でできるのは"卒検"
卒研をすることに意味はある、までは理解できました。しかし高専生に研究は向いていません。ましてや1年間という短い期間で何ができるのでしょうか。そこで"高専における卒研"が生まれるのです。
"高専における卒研"の目的は1年かけて『もの』を作ることです、過言ではありません。学内向けグループウェアや動画エンコーダーなどの"開発"が目的になるのです。そもそも研究を受け継ぐこと自体が稀です。
ここで"高専における卒研"を再定義します。
- 卒業開発 : 新しいものを作れた卒研
- 卒業制作 : 新しくないものを作れた卒研
- 卒業実習 : 何も作れず、データだけが残った卒研
総称して"卒検"です。ものづくりを学ぶ機関として、こちらのほうがしっくりきます。
以上は私なりの解釈であり、研究室、電子情報コース、そして高専を代表するものではありません。
他の解釈の一例として卒研担当教員の言葉を載せます。
たった1年で研究をやろうというのは不可能、おこがましいと言ってもいい。
けど、成果物が本高専にとって新しく、価値があるものならそれを卒研と呼ぶのは、決して悪いことではない。
"卒検"から"卒研"にシフトするには
以上で高専における卒研をまとめることができました。
その現状の中でどうすれば"研究"ができるのかを考察します。
…しかし長くなりましたのでエントリを切ります。書けたらリンク貼ります。