Shodo https://shodo.ink/ のオープンベータ版をリリースしてから、多くの方から反応をいただいています。ありがとうございます! ただスタートアップをやってる身として、 僕がここでぶれてはいけないんだな と最近思い始めました。
Shodoについてお話やお電話をいただくときに「AI校正スタートアップのShodoさんですね」と言ってもらえることがあります。 AI校正というワードはオープンベータ版のプレスリリースにも含めた、Shodoの重要なポイントの1つです。ですが、そうでない魅力を伝えられなかったかなと反省しております。 知っていただいて嬉しい反面、これは自分たちにとって新たなチャレンジのときだと気づきました。
ShodoとしてはAI校正だけでなく、その上位にある「執筆の場」という考えを大切にしたいからです。ツールではなく、執筆を通した仕事やライフスタイルそのものを変えていきたいと思っています。 たしかに「AI校正」という言葉はキャッチーですし、僕自身も利便性以外の思惑も(ちょっと)あって作った機能ではあります。ただ思った以上にAI校正という言葉が与えるインパクトは大きく、自分たちが、自分たちの生み出した流れに翻弄されつつあるな と思っています。「AI校正だけに注力すべきなのでは?」という仮説に心の軸を揺さぶられたりしちゃいます。実際、BERTを使って平均以上のAI校正は搭載していますし、今後も改良・チューニングしていきたい機能ではもちろんあります。
でも、Shodoが変えたいのは執筆のあり方そのものです。 今は存在しない、その世界を作っていきたいなと思っています。
記者さん、ライターさんやマーケターさんがどのように仕事をするのか、どうコミュニケーションするのか。本や寄稿文を執筆するときにどう進めてどうライターさんと連絡をとるのか。社内の魅力をどう伝えていくのか。どう次の仕事に活かしていくのか。
そういうものを根本から考え直して、より良く楽しく生産的な場所を作りたいと思っています。 それは僕自身が、そもそも記事を書いたり読んだりすることが好きだからです。
たしかに「なるほど、やはりAI校正が注目される。そこだけを押していこう」と判断しても良いでしょう。 でも今、実際にShodoを深く使ってくれている方は、レビューのやり取りやステータスの管理ができる点にも価値を感じてくれています。僕自身もShodoを使ったレビューのやり取りをしていて「これは便利だ」と感動します。
重要なのは 何で注目されているかではなく、何で本当に喜んでくれているか だからです。 その価値を見失わないことが今の僕に必要なことです。 便利なツールを作るのか、本当に生み出したい大きな場を追い求めていくか。
そこを今、試されている気がします。
この記事はShodo (https://shodo.ink) で執筆されました。