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会計が楽しい - 会社の決算をしているという話

7月末が弊社、 株式会社ゼンプロダクツ の決算月なのですが、会計が楽しい話をします。 ここで書くことは僕が勉強中のことですので、詳しい人から見て間違いがあれば教えてください。

何が楽しいかというと、今まで勉強してきた会計や複式簿記、ひいては経済というものを実務・実益として感じられるからです。会社の決算はそういった知識のある種の集大成といった感じで、ゲームで言うと 1面のボスに立ち向かっているときに、道中で身につけた技が役立っている ような感覚です。

初年度はお金の動きが小さいので、会社の決算や税務申告(いわゆる「年1」)を僕がやることにしました。税理士さんに分からない点の相談や間違いないかのチェックはしてもらってます。 今まで僕は個人事業主青色申告をしていたり会計の勉強をしていたり、株式投資のために決算書を読んだりしていましたが、その経験が今活きています。「今まで読んでいた決算書はこれだったのか」という気持ちに改めてなります。

とくにお金の流れが綺麗に可視化されて、貸借対照表に収まるというのが気持ちいいです。 損益計算書と月次の貸借対照表を見て疑問のある取引がないかを見ていって、間違いがあるときに直していくのも楽しいものです。部門や取引先などもちゃんと管理すれば、すべての数字が集計されて、どこにどれだけお金が動いているのかも分かります。それがさらに銀行口座やクレジットカードの利用履歴とひも付いてピッタリそろうと本当に嬉しい。プログラミングをしてキレイな設計やデータ管理ができたときのようです。

会計ソフト(freee)を使ってるのもありますが、損益計算書貸借対照表複式簿記というのがすごく良くできていると感じます。 複式簿記の場合1つの取引に借方と貸方ができて、貸借対照表にも反映されていくのが面白い です。 たとえば源泉徴収(特例納付)の場合、借方に役員報酬があって、貸方に源泉徴収税がくる。その源泉徴収税は預り金として会社の流動負債に計上されるわけです。税を納めるときは、その預り金が借り方になって貸方に未払金(など)がきて精算され、流動負債も解消されます。さらに借方にその未払金、貸方に現金や銀行口座がくる(資産が減って帳尻もあう)わけです。面白い。

「30分で分かる経済の仕組み」という素晴らしい動画があるのですが、この中でも「誰かの収入は誰かの支出」、「クレジットは誰かの資産であり、誰かの債務でもある」のように説明されます。つまりお金や経済活動というのは1方向でなく双方向であると気づかせてくれます。そして複式簿記はまさにそのモデルを反映したものなんだなと気づきます。

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つまり 会計や貸借対照表損益計算書複式簿記を学ぶことで、お金とは何かを学べる ということです。 単純に支払われた給料が財布に入って、どう使おうか?という話以上の世界(資産や債務、お金の流れなど)を知れます。おまけに会社の会計をやると、源泉徴収や厚生年金の支払いもありますので、忘れがちな後ろの世界も味わえます。

複式簿記や会計って面倒だなと思っていましたが、知っていくと良くできていて面白いです。 もちろん固定資産管理などIT時代に少しそぐわないものもありますし、税務では源泉徴収や年末調整という厄介な仕組みもあります。ですが会計自体の根本的な考え方や貸借対照表複式簿記というのはすごく良くできていて、学ぶ意味があるものだと改めて思いました。

会計や経済の勉強は多くの人にお勧めできます。 お勧めの本を下に3つ書いておきますので、ぜひ読んでみてくださいとくに、MBA財務会計は読んで間違いない と思います。

執筆:Kiyohara Hiroki (@hirokiky)Shodoで執筆されました