弊社は倒産するのかい?!
すーーーーーーーーーない!!!
ハッ!(笑顔)
世界的に人工知能(AI)の話題が盛り上がっています。ChatGPTは爆発的に注目を集めていて、とくに次世代のGPT-4の登場が話題になり、ますます熱いAI分野です。
そこで「AI校正のShodoや御社(株式会社ゼンプロダクツ)は大丈夫なの?」 と心配していただきますので、お話したいと思います。
この記事は僕が会社について書いたメッセージですので、未来の予言であったりChatGPTに関する学術的な評価ではないことをご留意ください。
AIが役所で活用される未来
まず僕はこのGPTの流れがまだ始まりの1%にすぎないと思っています。
未来では、GPTのオープンなバージョンが出て利用しやすくなり、大企業や役所といったクローズドな環境でも活用されはじめるだろうと考えています。別にGPTに限らず、AIを活用してコミュニケーションやドキュメント、受付や問い合わせ業務を改善するのは急務です。日本衰退の原因はここにあるので、システム化やWeb化とともにAIにより改善されるべきです。
弊社の株式会社ゼンプロダクツは煩雑な仕事やペーパーワークをAIプロダクトで破壊し、人々の創造性や人間性を開花させることをミッションとしています。今の非効率な社会や仕事を変えることで、いわゆる「オワコン日本」から脱却できると僕は信じています。
現状ChatGPTに内部の情報を送信したり、手元で運用するのは難しいですが、大規模言語モデルがオープンになる未来は見えています。僕たちはGPTに限らず日本の事情やそれぞれの課題にあった解決策をAIプロダクトで提供したいということです。やっぱりその点は僕たち国産スタートアップの頑張るところかなと思っていますし、かなり大きな市場規模だとも思います。
なので、オープンな大規模言語モデルが出たタイミングこそ本当の世界的な「波」の始まりなのかなと思っています。
Shodoの価値は?
OpenAIに負けてることはたしかです。GoogleやDeepLすらOpenAIには負けていますからね。神と戦ってはいけません。
この文章も、負け犬の遠吠えなのかもしれません。
ですがShodoの価値はライティングや執筆、編集の仕事で必要になる機能を提供したり、企業向けにクローズドなAIを提供することにあると思います。GPTを使える環境ではそれも活かしつつ、クローズド向けのAIも提供できます。
たしかにChatGPTに依頼すれば校正もできますし、そもそもChatGPTに書かせれば済むかもしれません。ですが実際にはこういった機能も求められます
- 固有名詞を数1000件設定し、1万文字の文章で表記ゆれをチェックしたい
- クライアント企業から指定される表記ゆれシートに準拠したい
- 1文の長さを100文字以内にしたい
- 日本語的によくある間違い(敬語の間違いなど)を直したい
その点を解決するツールとしてもShodoは必要かなと思います。GPTへのプロンプトを工夫して解決できるかもしれませんが、速度の問題や、プロンプトの長さなど課題もあります。プロンプトが複雑なら、それをShodoが生成してChatGPTに聴いてあげるのも素敵です。
ですのでShodoはGPTを最大限活用しつつ、ShodoのAIや自然言語処理を活かした校正も提供するつもりです。実際に先日、ChatGPTで下書きを書く機能をリリースしました。
他にも、こういった利点もあります:
AI技術を広く活用して、ライティングや執筆、編集の仕事を大幅に改善するプロダクトを作りたいと思っています。
環境がどう変化しようが、僕たちがこの思いを持っていれば、GPTの登場すら好機というわけです。実際にShodoのユーザーさんはChatGPT登場後、むしろ増えています。
なぜ僕はライティングのAIを?
もともと僕は学生時代に、個人にニュースをレコメンドするようなWebサービスを作って卒論としました。そのころから自然言語処理やAI(当時は集合知や機械学習)に興味があり、それを活かしたWebサービスを作りたいと思っていました。
ブログの名前にあるとおりここは「Make組ブログ」で、プロダクトを作ることばかり考えています。僕は貧乏な家庭で育ったので、Webのように誰でも参加・開発でき、情報やデータもオープンな世界に魅了されてしまったんですよね。
その点でこのクローズドGPTの世界は、嬉しい半分と寂しい半分です。でも大丈夫です。いつかオープンな世界は来るでしょうし、国産大規模言語モデルにも期待したいです(数十億円くれれば僕もやります)。
ですが本当に僕たちがやるべきことは、WebやAIの技術を使って仕事を楽にしていくことです。たぶん、最先端の仕事や技術を改善するのはOpenAIがやってくれるでしょう。僕たちはそうでなく、まだAIが導入できない世界や、改善すれば大きなインパクトを生む世界(たとえばライティングや執筆、ニュース)にAIプロダクトを提供して世の中を良くしたいわけです。
まとめ
結論から言うと、たしかに廃業の危機にも見えるが、逆に言えばGOGOチャンスであり日本を変える企業になるということです。これは投資家さんにも話していて、やばいサイコロにベッドしちゃいましたねと伝えています。
ポイントとしてはここです:
- AIは今後、大企業や役所などでも使われてDXされるべき
- 弊社は日本やある分野の課題を解決するAIプロダクトを提供している
- 僕はずっと自然言語処理やAIでプロダクトを作っていたいし「オワコン日本」をなんとかしたい
というわけでスタートアップらしく倒産する危機とともに生きていますが、僕たちのミッションやすべきことは何も変わっておらず、むしろこれからが本番だというお話でした。
この話に興味がある人は、昨日配信されたばかりのポッドキャストもぜひ聴いてください。
やっていく気持ち!!
執筆:Kiyohara Hiroki (@hirokiky)
(Shodoで執筆されました)