Make組ブログ

Python、Webアプリや製品・サービス開発についてhirokikyが書きます。

RPAは未来ではない、と僕は考えている

僕はRPA(RoboticProcessAutomation)は未来ではない、と考えています。

ただ信じてほしいのは、今の組織内で RPAを使ってより良くしたいと考えている人は未来を見ている ということです。 僕はどうにも、主にWindowsのアプリケーションを自動で(マクロ的に)動かして業務を効率化しようというのには未来を感じてはいないということです。

なぜRPAは未来ではない、と言えるかというと、それはあくまでも「今ある手続きが前提となるから」です。 今ある業務やソフトウェアを使ったフローを前提として、それを自動化しようとしているから未来ではないと感じています。 その業務そのものを改善すべきです。あなたの 工数を奪う仕事を自動化するのでなく、それを失くせないか?と考えてください。 もちろん今の組織で自動化を実現しようと模索していることはとても素晴らしいと思います。 でも考えてみてください。その自動化したものをメンテナンスし続けるのは誰でしょうか?そのアプリそのものを抜本的に無くせないでしょうか。 そもそもその業務は必要でしょうか? 僕が感じるのはこの3つです。贅沢な疑問だとは自分でも思いますし、今の環境でより良くしようというのも十分に大事なことと思います。

ですが僕から、「もう一つ高い視点」で物事を見てみませんか?という提案をさせてください。 具体的には、そのWindowsのアプリケーションを使った処理を、Web化・システム化できないかと考えることです。 たとえばWebで信用や契約のトランザクションが完結してしまえば、契約書という物自体が不要なはずです。 そもそもで考えれば、紙であったものをPDF化して、そのPDFをアプリで生成するという業務自体がナンセンスです。自動化をするにしても。 これは極端な例で、もちろん私も契約書といえばPDFで書面を作っています。が、発想としてはもう一つ上にいけるはずだと感じています。 この視点で今ある業務を考え直せないでしょうか?

今の組織で「よし。RPAで効率化しよう!」と考えている人は、とてもすごいと思います。 でも僕は、そのエネルギーはより高い次元から見た改善点に向けてほしいと思ってもいます。 ここで「じゃぁたとえばこの製品が」というと急にうさんくさくなってしまうので僕は言いません。 僕が今作っている Shodo や作ってきた PyQ の話でもないとご承知ください。 それ以外に、良い解決方法が僕はあると感じています。

そして何より、「なぜ社内フローにばかり注目するのでしょうか」。 僕たちはもっと、お客様の触れているフローに注目すべきです。 お客様の契約フローは快適だろうか?何か疑問があるときに質問できる場所はあるだろうか? そのフローは 本当に 快適だろうか(KPI関係なく)?ということにこそ注力すべきではないでしょうか。 人はすぐに社内フローに目を向けがちです。僕はそうじゃないと思います。お客様の相対する接点にこそ注力すべきです。

話を戻すと、僕はRPAというのは、もっと 根本的な社内のフローやソフトウェアの使い方を改善すべき だと感じています。 もちろんRPAを導入して効率化しよう!としている頑張っている人は素晴らしいですし、今はRPA導入して手を空けたい・ミスをなくしたいというのはOKです。 でもいつかは、もっと根本的な解決にアタックしてみるか、組織を変えるか、組織を替えるかしたほうが良いと思います。

あなたのエネルギーは人生で限られています。 その貴重なエネルギーを、その手元の業務に費やして良いのでしょうか? それよりも、もっと幅広い世界で羽ばたきたいと思いませんか?


話は変わりますが、Shodoのクローズドベータ利用募集中です。近日、とあるご連絡をします!

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