Make組ブログ

Python、Webサービスや製品開発、ライブラリー開発についてhirokikyが書きます

いまこそ、執筆を変えるとき。ShodoにAI校正の機能をリリースしました

なぜ、執筆することって色々と大変なのでしょうか?

実は、書くことそのものよりも、 文章のチェックや記事の管理が大変だと僕は考えています。 文章を単に書くことであれば、あまり大変ではないのかもしれません。 たしかに最初に書きはじめるには腰が重いときもありますが、筆が乗れば悩まずに書けてしまうのは皆さんも経験があるのではないでしょうか。

記事や原稿を執筆する際の面倒な作業や大変さをすべて解決する仕組みがあれば、これはもうすごく良さそうです。 その発想で Shodo というWebアプリケーションは作られています。

今日は、その ShodoにAIでの文章校正をする機能を追加したことを発表します

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Shodo AIの概要

Shodoとはなにか

Shodo(ショドー) https://shodo.ink/ は原稿や記事の執筆をするためのプラットフォームです。 記事の自動校正やチームメンバーとの相互レビュー、執筆タスクの管理やアサイン、スケジュール管理を可能にします

とくにオススメなのがブログ記事を執筆するときです。複数人で記事を書く場合はより一層おすすめです。 これからの時代は単なる広告ではなく、コンテンツマーケティングが重要になってくると僕は考えています。 さらに本の執筆も、今となっては紙に手で原稿を書く人などおらず、誰しもがPCを使って人と協力しながら本を書いているはずです。

詳しくはぜひ以下のページをご確認ください。

shodo.ink

今の、リモートワークや在宅作業中心の仕事環境でこそ効果を発揮するプラットフォームです。

ShodoのAI校正では「自然さ」を判断してくれる

Shodoでは、あなたの執筆をよりクリエイティブにすることを目的にしています。 そのために、面倒な記事のチェックや校正をしてくれるAI校正機能をリリースしました。

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Shodo AI校正

ShodoのAI校正を使えば、文中の単語が「自然に使われそうか」を判断してくれます

今までの校正ツールというのは、単にルールベースでの指摘しかできないものが多かったと思います。 たとえばだ・であるの統一などはチェックできるものの、「解決」と「怪傑」の変換ミスや不自然な単語やタイポなどの検出はできません。

その点、ShodoのAI校正を使えばルールベースで対応できないタイポや単語の不自然さ、変換ミスなども指摘してくれます。 Shodoはルールベースの校正も対応しているので、AI校正と両輪で力を発揮します

文章の自然さをヒートマップで表示します

僕は正直、「校正」というのがあまり好きではありません。 良くないところだけ指摘されて、あまり気分はよくありませんよね。

ShodoのAI校正では文章にヒートマップを重ねて、「文中の単語の自然さ」を表示してくれます。 さらに、特定の単語があまり良くなさそうなときは変更案もサジェストしてくれます。

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Shodo AIのハイライト表示

この機能が良いのは、単にダメなところを指摘するだけでなく、全体的に自然な文になっている箇所を確認できることにあります。 単に「ここは良くない」というだけでなく、「このあたりは良さそう」、「この単語は伝わりにくいかな」といったニュアンスも把握できます。

ShodoのAI校正の弱点

ただし弱点としては、AIが把握してない世界の特定の用語などを使われると、「良くない」と判断される点です。 その記事や著者独特の造語なども指摘されてしまいます。 たとえば、PyQ新コースのリリースブログ をチェックしたときは、学習コンテンツ内に登場する「ヘビ」という言葉について変更がサジェストされていました。まぁ、プログラミングの学習コンテンツを紹介する文章で「ヘビ」という単語がでると自然ではないかもしれませんが、PyQのこの記事の文脈ではOKな内容のはずです。

ですので、「一般的な自然さで見たときに、どう見えるか」という判断材料にこのAIでの校正機能を使ってください。 もちろん、タイポや変換ミスは自然ではないので指摘してくれます。

AI校正はどんな方法で実現しているか

僕自身、Shodoでの校正機能を強化するためにAIをどう活用できるか実験をしていました。 RNN・LSTMなどを使ったりもしましたが、イマイチ性能がでませんでした。

そこで最終的にはBERTを使って文章の校正をしています。 この BERTがすごくてビックリしました 。日本語の文章でのAI・機械学習は難しいと思っていたので、BERTで誤検出がかなり少ないことに驚きました。 8年前にも機械学習を使って記事のオススメをするWebサービスを作っていましたが、今回はそのときを遥かに超えた実用レベルでの性能になったかと思います。

本当にすごい。

エンジニアとしてプログラミングをしたり、多少は機械学習やデータ分析をかじっていると、どうしてもAIという言葉を斜に構えて捉えてしまいがちです。 僕自身もそうなのですが、このBERTについては考えを改めざるを得ません。 10年、20年という単位で考えればAIがより多くの仕事をサポートしてくれるというのは十分あり得る未来 だと思います。

今後、ShodoではAIへの研究開発を進めていきたいですし、課題解決の際もAIや機械学習で抜本的に解決できないかと発想していきたいです。 もちろんBERTのもつ課題やShodoのAI校正の弱点や足りない点も改善していきたいです。

Shodo AI校正の利用方法

Shodo https://shodo.ink/ のページからクローズドベータの利用にご応募ください

現状は完全に 無料です。いきなり大金を請求するとかはないのでご安心ください。

ぜひ、Shodoを利用してみての率直な感想をお寄せください。Shodo内のフィードバック機能からたくさん送ってくれると嬉しいです。 Twitterに書いてくれても嬉しいです (おかしな点や不適切な表現などがある場合はTwitterよりもShodo内のフィードバック機能を使って教えてください)。

ただ注意点として、現状ShodoのAI校正機能は 平日の10時から15時までのみ 利用できます。 理由は単純で、サーバーのホスティングにものすごくお金がかかるからです。AI校正って結構、大変です。

あと、クローズドベータの利用にご応募いただいてもすぐに利用開始できるわけではありません。利用が開始できないかもしれません。 これもサーバーリソースと私の対応できる範囲に限界があるからですので、ご理解いただけると幸いです。

ぜひ、 クローズドベータに応募して、使ってみて、感想を教えてくれると嬉しいです! ぜひ、ぜひ、ご協力いただけると嬉しいです。

shodo.ink