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忙しいのに仕事が進まないのは、仕事に八方美人をしてるから - 仕事は人格を持っているという話

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仕事には人格がある。八方美人をやめよう

  • 「大した成果をあげられてないのに、なぜか忙しい一日だった」
  • 「忙しく頑張っているのに、なぜか優先度を考えろと怒られる」

こう思ったことはありませんか?仕事を終わったあとにそう感じてしまう理由は、仕事に八方美人をしているからだと僕は考えています。

どういう意味でしょうか?八方美人は以下のような意味です。

だれからも悪く思われないように、要領よく人とつきあってゆく人。

僕は八方美人をやらないように心がけていますが、この姿勢は仕事にとっても大切だという話をします。 なぜ仕事が関係するのでしょうか。理由は、 仕事も人格をもっているから です。

まず、なぜ八方美人が人間関係にマイナスなのか

まず、人間関係における八方美人はなぜマイナスなのでしょうか?それは誰に対しても浅く、個性がなく、嘘が見えるからです。そんな人には、人としての魅力はありません。小手先のコミュニケーション術や、作った笑顔などは(悲しいことに)バレバレなものですよね。

人に好かれようとするよりも、自分の個性や魅力を全面的に出して、自分の心に実直に振る舞うほうが、結果的に良い人間関係を築けます(不思議なことに)。もちろんその振る舞いを嫌う人もたくさんでてきますが、その結果、本当に付き合っていくべき人や、愛すべき人との繋がりも強まるものだと思います。

なぜ八方美人をやめると仕事が捗るのか

この方程式は実は、仕事についても適応できます。本質的には急ぎでない仕事や、重要でない仕事にまでかまけていると、本当に今注力すべき仕事が手抜きになってしまいます。

仕事は人格をもっています 。「タスク」というと無機物のような感触がありますが、そうではありません。仕事は有機的で柔軟なもので、そこには色々な人格があります。 あなたに構って欲しいと常に思っている仕事や、魅力的ながらも推しが弱くすぐにどこかに行ってしまう仕事もあります。大事でない割に「自分は大事だ」と主張する仕事は、本当にたくさんあります。まさに、人間関係のように。

仕事は人格をもっている、の意味は

僕がこう考える理由は、 仕事には必ず他の人が関わっているから です(未来の自分を含みます)。仕事の後ろには、他の人の期待や、求めているもの、価値、やってほしいことがあるからです。仕事の人格とは、その仕事の裏で関わる人たちの気持ちのことです。1人の人間としての人格ではなく、複数人の特定の感情や要求をまとめた、抽象的な人格と考えられます。「仕事」、「タスク」、「Todo」と高度に抽象化しているので見えにくくなっていますが、仕事とは人付き合いと考えられます。

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仕事の本質

仕事と言うと、絶対にやらなきゃいけない指示のように感じてします。無思慮に「やるべきもの」と認識されがちです。そんなことはありません。 「仕事さん」と仮想的な人を考えましょう 。そして「仕事さんが、何かを僕に期待している」くらいに思いましょう。「仕事さん」はたくさんいます。優先度も緊急度も違います。

人間は、仕事を石版に掘られた戒律のように考えすぎです。社長に言われようが、お天道様に言われようが、やらなくて良いことはやらなくて良いです。

「仕事さん」をあしらう方法

仕事にこそ、八方美人になってはいけません。優先度の低い急ぎのタスクに手一杯になったり、自分がやるべきでない仕事に首を突っ込んだり、面白そう・大事そうだけど人生の本質から遠そうな仕事にかまけてはいけません。鵜呑みにせずに、うまくいなすこともできるかもしれません。

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仕事さんたち

色々な仕事さんがいます

  • 声の大きさ(誰が要求をあげているか)
  • 緊急度の高さ(今すぐやるべきことか)
  • 優先度の高さ(やる価値がどれくらいあるか)
  • 仕事としての質の高さ(要求がどれだけ深く要件に落とし込めているか)

ここでただ無思慮に「上から順に」、「声の大きいものから」、「急ぎのものから」対応してはいけません。 優先度や、背景にある要求、人にとってどれだけの価値があるものかを考えましょう。罠なのが、声が大きい人が言ったこと、緊急度が高いことを「優先度高」と捉えがちなことです。 「仕事さん」の言うことは鵜呑みにしてはいけません 。本当にやるべきことなんでしょうか?そもそも、その仕事の後ろには誰がいるんでしょうか?要件に落とし込めてるでしょうか?

まず落ち着いて、疑いましょう。考えましょう。 どうでも良いものはほっておくか、捨てるか、忘れるか、適度な妥協点で終われば十分としましょう。

ポイント:

  • 「仕事さん」がいるからといって、すべてやるべきという意味ではない
  • 優先度が高いことだけをやる
  • 緊急度は本質ではない
  • 仕事さんの言うままでない、楽な解決もできる

お化けになる「仕事さん」

そして、 仕事さんは「お化け」なこともあるので注意しましょう 。 「仕事」「タスク」「Todo」「Issue」として積み上がっていても、その実、時間とともに全く要求が無くなっている場合もあります。

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おばけになった仕事

お化けの発生原因は2つです

  1. 時間と共に要求が別の方法で解決された、大きな問題にはならなくなった
  2. 勘違いだった、気まぐれでやりたいだけだった

お化けの仕事でも改善にはなるのかもしれませんが、本当にやる意味があるんでしょうか? 「仕事をやる意味」というと、どんな些細な仕事にも意味は存在してしまいます。それは時間の無駄です 。 相対的により意味が大きく、かつビジョンの実現に絶対的に必要な仕事だけをやりましょう。

ポイント:

  • 「お化けの仕事さん」は無視する
  • 誰の喜びにも、叶えるべきビジョンにも繋がらない仕事さんがいる
  • 仕事としてあるだけの仕事はただのお化けなので無視すべき、捨てるべき

大切なことだけ大切にする

僕たちがフルコミットすべき仕事は何なんでしょうか。僕の目の前には大切な仕事があるはずです。往々にしてそういう仕事は推しが弱いです。ですが、その仕事にこそフルコミットすべきです。ここでいう「仕事」は、何も職場で給料をもらう中でのタスクだけの話ではありません。僕の人生の中でやるべきこと、なすべきことは何かという次元にも拡張できます。

八方美人をしてしまうと、その大切で魅力的な仕事はどこかに行ってしまいます。 「忙しかったのに、仕事が捗っていない」のはなぜでしょうか。それは本当にすべき仕事に注力できていなかったからです。余計な「仕事さん」に構ってしまったのではないでしょうか。

僕の時間、費やせる情熱や愛は有限です。増やすことは無限のように可能ですが、人生というタイムリミットを考えれば有限です。 毅然とした態度で、うまく、仕事をあしらっていきましょう。そして注力すべき仕事に、今、全力を尽くしましょう。

まとめ

仕事が捗っていないのは、仕事に八方美人をしてしまったから。

  • 八方美人は人間関係でなく、仕事にも良くない
  • 仕事は人格をもっている
  • あしらう仕事はあしらっておいて、注力すべき仕事にだけ注力しよう

仕事さんを根本から消す方法や、仕事さんの質を高める(要件に落とし込む)方法については、また気が向いたらお話します。

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