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英語・英会話が苦手なときは処世術やソフトスキルが重要なのでは?6つにまとめて考えてみた

「英語って難しい」というとき、ほとんどは英会話が難しいということだと思います。 そしてたぶん、その難しいというのは英語以外のスキルも含まれる気がしています。

要は 「ネイティブ同士でない会話におけるソフトスキル」が必要 ということです。悪く言えば弱者の戦略です。 その英会話の処世術・ソフトスキルを、僕なりに6つにまとめて考えました。

今回話す内容は「多少は英会話ができるけど、どうにもうまくいかないことがある」という人に向けています(僕自身に向けてもいます)。 コロケーションがどうとか、単語でなく音で覚えるとか、そういう話は他の方が書いているので任せます。英語つよつよな人は読まなくて大丈夫です。

本当に聞き取りがまったくできないという場合は、英語学習者向けのポッドキャストなどをオススメします。

背景と、日本人的な弱点について少し考える

これを感じた背景は、僕がVRChatというゲームで海外の人とボイスチャットをしていたときです。 僕は英語がすごくヘタですが、英会話をする点については多少はできます。でもたまにコミュニケーションを全く取れないときがあります。

それはなんでだろうと考えていくと、単なるスキルでない振る舞いが影響しているのではという仮説に行き着きました。 もちろん英語の勉強や英会話の練習も大切ですが、それ以外の処世術も伸ばすべきなのではということです。

日本人が日本に住んでいる限り、人生の大半はネイティブ同士の会話になります。 なので 僕ら日本人は会話のどちらかor両方がネイティブでないときに話をするのが下手になりがち です。

英会話を伸ばそうというとき、現実的にはその問題にも向き合う必要があると感じています。 僕自身が考える過程で6つにまとめてみましたので、ぜひ読んでみてください。

僕はTOEICTOEFLも英検も受けていないので、自分の英語力というものはわからないです。留学経験もないです。 ただいくつかの英語のYouTubeチャンネルを見れたり、ポッドキャストを聴いたり、映画や北米版アニメを観たり、会話は多少できるレベルと思ってください。

1. 自分の英語レベルをまず知ってもらう

相手に自分がどの程度の英語が伝わるかを知ってもらうのが大事です。 そうすれば相手もその速度、ボキャブラリーで話してくれる確率が高まります。

ファーストインプレッションで、相手に自分が期待するレベルの英語で話す のがポイントです。 相手に話してほしい速度で話し、相手に使ってほしいレベルのボキャブラリーで話しましょう。とくに1対1の会話では有効です。 相手に対しても、相手に伝わるような英語を心がけます。

逆に言えば、過度に見栄をはらないということです。相手の期待を下げるということです。

自分が話すときだけ早口になったり、よく知らないスラングを使ってみたり、難しすぎる英単語を無理に使ってみるのはオススメしません。 相手もその高いレベルで話してくる可能性が高まるので、後で自分が分からなくなってパニクるだけです。

うまいフリをするくらいなら、ヘタなフリをするくらいのほうが会話のレベルを下げられて得です。 お互いに伝わる範囲を模索してコミュニケーションしましょう

ともあれ、ありのままが一番です。

2. 分からない点は早めに聞くか確認する

一度英語が分かるフリをして辛くなったことはないでしょうか?

話が分かったフリをするとドンドン辛くなって会話から離脱したくなります。 その気持ちは相手にも伝わりますし、「この人は私と会話したくないのかな」と思われてしまいます。 不思議なことに、「あぁ英語が伝わらなかったんだな」と思ってくれる人は経験上、稀です。

分からないときは素直に聞きましょう。早いうちに 「話したいけど分からなかった」と知ってもらうのが大切です。 「ごめん、この言葉が分からなかったよ」とか、「あなたが言ったのはこういうこと、だよね?」とか素直に言えると良いですね。 考えているときにまだ分かってなくて考えている感を出すだけでもOKです。

単語がわからないのか、コンテキストがわからないのか、スピードについていけないのかの区別を意識できると、相手にも聞きやすくなります。

3. "肝"は押さえておく

そもそも、 英会話を100%理解できることのほうが少ない と思っておくと楽です。 100%はわからなくても、肝になる部分は理解しておけば、会話は成立します。 たとえばこんな返答を考えてみましょう

  • なるほどね。君の手法も理解できるんだけど、そうだな。うん、僕の友だちにもこの前Discordでレクチャーしたんだけど、バターは入れないのが常識なんだよ。あ!このYouTubeチャンネルはオススメだよ。

この場合、肝になるのは「バターを入れない」ということです。 間の単語とかを理解していなくても、 "Won't"、 "Butter" さえ抑えられれば会話には十分です。 重要なのはどの位置に話の肝があるかを、聞きながら意識することです。

相手に分からなかった点を聞くにしても、何でもかんでも聞くのでなくて、会話の肝になる部分が理解できないときに教えてもらいましょう。 会話に直接関係ない部分について確認されても、相手は困ってしまいます

少なくとも「(意見が)ポジティブかネガティブか」や、「事実を教えようとしているのか、感想なのか、冗談なのか」などは判断しておきましょう。

会話の肝がどこかというのは、慣れの部分が大きいです。 教材やニュースなどでは無駄な言葉が少ないので、実際の英会話を重ねるのが一番の近道です。

ポイントとしては、 前置きや枕言葉的な部分を見極めることと、どのフレーズや単語が分かれば話全体に合点がいくかを判断すること です。 自分自身のスキル的な要素もありますし、相手の会話のクセを見抜けば分かる場合もあります。人によって話し方も色々ありますからね。

本当に100%分からないときは、100%分からないと伝えるしかないですが、その場合は会話が続く可能性は(僕の経験上)低いです。

4. 相手と良いコミュニケーションをしたいと知ってもらう

相手と良いコミュニケーションを取りたいという気持ちを伝えることを意識しましょう。

これはもう大前提なのですが、あなたがまともで、差別意識なく相手と良好なコミュニケーションを取りたいんだと知ってもらいましょう。 言語に関係なく 対話する労力をかけて良い相手と感じてもらえれば、多少会話の齟齬があっても乗り越えられます 。 ぶっちゃけ話したい相手となら、伝わりにくくても話してくれます。ことVRChatなどのゲームでは変な人でないと知ってもらうのが重要です。

当たり前のことですが態度の丁寧さであったり、身振りであったり、きちんと言うべきことを言える人柄だったりのことです。 言語にはまったく関係しない部分ですね。

会話をするというのは英語の試験をするわけではないですし、自分の実力をひけらかす場所でもありません。 まず相手と良いコミュニケーションをしたいという気持ちをもちつつ、それが相手にも伝わるとスタート地点に立てます。

5. 分からないときは分からない

エラそうに書いていますが、僕もサッパリなときはサッパリです。 先日もサッパリなタイミングがあって、軽く落ち込みました。

分からないときは仕方ないので諦めましょう。 スキルやレベルに関係なく、自分の体調や気分、相手のクセや気分によっても変わります。 そういう、決まった答えがないすごく曖昧なものに相対しているんだという諦めはもっておくと良いと思います。

申し訳なくなったり、自分に悔しくなって英語力を向上させたいと僕も常に思いますが、しょうがないです。 同時に、相手も「伝わんないな」と感じて話す気がなくなることもあります。それもしょうがないです。

北米版あずまんが大王のちよちゃんを観て僕と一緒に癒やされましょう。 結果が分からないからこそ、楽しめるものです。

6. ネイティブが絶対の正義と思わない

正しい英語とは何か、とまじめに固執してしまうと英語学習者としては辛くなってしまいがちです。

とくに、 ネイティブの英語こそが至高でありそれを理解できないのは恥だと感じないようにしましょう 。 正直、どの言語についてもネイティブのラフな会話が一番難しいとさえ言えます。話しやすいネイティブの人は相手に配慮できる素晴らしい人なのでしょう。

第二言語として英語を学んでいる人(ESL)同士のほうが話しやすい場合もあります。 東アジア圏の人やスペイン語圏の人の英語が聞き取りやすいときもありますし、ネイティブ至高病は早く脱出して、ESL同士の会話を楽しむのも素敵だと思います。

僕が思うに 正しい英語というのは、あなたと良好なコミュニケーションが取れる英語 です。

もちろん定義上、正しい英語というのはいくつか存在するでしょう。 でも会話という場面において正しさはあまり重要ではなく、むしろ正しさを気にせず話しているときのほうが不思議と相手にも気持ちよく伝わります。

まとめ

英語と英会話の処世術、ソフトスキルを6つ紹介しました。

  1. 自分の英語レベルをまず知ってもらう
  2. 分からない点は早めに聞くか確認する
  3. "肝"は押さえておく
  4. 相手と良いコミュニケーションをしたいと知ってもらう
  5. 分からないときは分からない
  6. ネイティブが絶対の正義と思わない

英会話に限らず、大事なのは相手と良好なコミュニケーションができるということです。 変に自分を脚色したりせず、正解を求めず、人として魅力的であることがコミュニケーションに大切なのかもしれませんね。

僕自身も自分でまとめていて良い振り返りになったと思います。ここまで読んでくれたあなたにとっての助けになると嬉しいです。 良ければブログの読者登録もお願いします。

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